2020年から小学校でもプログラミングが必修化されるなど、現代社会ではプログラミングは必須の知識となっています。
しかし、実際プログラミングとは何かよく知らないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、プログラミングとは何かというところからプログラミングを学ぶ意味などについてご紹介します。
プログラミングとは
プログラミングとは、コンピュータに命令するためのプログラムを作ることです。
コンピュータは人間とは違い、プログラムの命令通りにしか動きません。
また、コンピュータはコンピュータが理解できる言語(プログラミング言語)で書かれたものでないと読むことができません。
コンピュータに「こうやって動いて欲しい」という動作をプログラミング言語によってプログラムに落とし込む作業をプログラミングと言います。
例えば、イメージを掴むために簡単なログイン機能を例に見てみましょう。
プログラムを書く前には処理の流れを分かりやすくするために、下記のようなフローチャートが良く使われます。

ログイン機能の場合、このようなフローになります。
1.最初に既に登録されているユーザーか判断します。
Yesの場合、ログイン画面に遷移します。
Noの場合、ユーザー登録画面に遷移します。
2.入力されたIDとPasswordが既に登録されているユーザーのデータと一致するか
Yesの場合、ログイン成功。
Noの場合、ログイン画面に再度遷移しエラーメッセージを表示する。
プログラミングとはこのように、「この場合こう処理する」「そうでない場合こう処理する」というのをプログラムに落とし込む作業です。
基本的にプログラミングは、このように想定されるケースによってどういった動作をするかをプログラムに書くことです。
プログラミングでできること
では、プログラミングによってできることは何があるかご紹介します。
1.アプリケーション開発
1つ目は、アプリケーション開発です。
例えば、webアプリケーションや、iphoneアプリ、Androidアプリなどは全てプログラミングによってできています。
代表的なサービスで言うと、Twitter, Facebook, Instagram, TikTok, Amazon, メルカリなどが挙げられます。
このようなサービスも全て人間によるプログラミングによってできています。
プログラミングができることで、こういったアプリケーションを開発することができます。
2.ゲーム開発
ゲームと言っても、スマホゲーム, Switch, PlayStationなど様々ありますが、共通しているのは全てプログラミングによってできているということです。
プログラミングができるようになることで、自分がプレイしていたゲームを作成することができるようになります。
ゲーム好きが講じてゲームエンジニアになるケースも少なくありません。
プログラミングによって、大好きなゲームを仕事にすることも可能です。
3.AI開発
3つ目は、AI開発です。
AIとは人工知能のことです。
AI分野は近年成長が著しく、様々な分野で利用されています。
AIでできることは様々ですが、例えば下記のようなものが挙げられます。
- 株価予想
- 顔認識の類似度
- データ分析
- 自動運転
これらも全てプログラミングによるAI開発によってできています。
将来的に最も成長が期待される分野でもあり、AI開発ができるプログラマーは非常に価値のある人材になれるでしょう。
プログラミングで身に付くスキル

プログラミングを学ぶことによって様々なスキルを得ることができます。
では実際にプログラミングを学ぶことでどのようなスキルを得ることができるかご紹介します。
論理的思考
1つ目は、論理的思考を身に付けることができます。
論理的思考とは、因果関係を整理し順序立てて考えること、あるいはわかりやすく説明することを指します。
別名ロジカルシンキングとも呼ばれます。
プログラミングは、想定する動作を実現するために、ゴールに対して順序立ててどのように実装すれば良いかを論理的に考える必要があります。
この思考のことを論理的思考と言います。
物事を論理的に考えることができると、以下のようなメリットがあります。
- 問題解決能力の向上
- 情報の取捨選択能力の向上
- コミュニケーションの円滑化
- 生産性の向上
論理的思考が身に付くことで、例えば、ビジネスシーンで上司やクライアントに提案する場合に、論理的に分かりやすく説明することができるので、より説得力のある提案をすることができます。
プログラミングを学ぶことによって、プログラミングスキルだけでなく論理的思考力を身に付けることができるのは、プログラミングを学ぶ大きなメリットの一つです。
問題解決能力
2つ目は、問題解決能力を身に付けることができます。
プログラミングは、開発しながらプログラムの問題を提起し、その問題をどのように解決するかを論理的に考える必要があります。
プログラミングのこの過程の中で、問題解決能力が身につきます。
問題解決能力が身に付くことで、どのような場所でも問題に対して適切な解決策を想像することができます。
これは、日常生活やビジネスにおいても非常に貴重な能力です。
創造力と自作力
3つ目は、創造力と自作力です。
プログラミングは、自由な発想で自分が作りたいものを作ることができます。
自分が作りたいものに対して、トライ&エラーを繰り返しながらプログラミングすることで、創造力や自作力を身に付けることができます。
自分が作りたいものを形にするという能力は貴重な能力です。
プログラミングを学ぶことは、創造力や自作力を身に付ける上でピッタリだと言えるでしょう。
プログラミングを学ぶ3つのメリット
プログラミングを学ぶことで得られる3つのメリットについてご紹介します。
一生使えるスキルが身に付く
1つ目は、一生使えるスキルが身につくことです。
プログラミングスキルは、一生使えるスキルです。
技術の進化は凄まじく、プログラミングの技術も日々新たな技術が生み出されています。
しかし、その根底にある考え方は共通です。
プログラミング言語も様々あり、どの言語を学べば良いかなどの議論もありますが、何か一つの言語を極めれば、どの言語にも対応はできます。
プログラミングを学ぶことで、プログラミングスキルを身に付けることができれば、それは一生自分の武器になるスキルです。
プログラミングスキルを身に付けるで、自分の武器になる一生物のスキルを手に入れることができます。
時間や場所に縛られない働き方ができる
2つ目は、時間や場所に囚われない働き方ができます。
プログラミングは、パソコンさえあればいつどこでも作業ができます。
海外で働くことも可能です。
プログラミングスキルがあれば、自由なライフスタイルを手に入れることができるのも大きなメリットの一つです。
自分の実現したいことを表現できる
3つ目は、自分の実現したいことを表現できる点です。
こんなITサービスを作りたいと思っても、プログラミングスキルが無ければ自分で作ることはできません。
自分で作りたいものを自分の手で作ることができるというのは大きなアドバンテージです。
TwitterやFacebookなどの世界的なサービスも、元々は一人の発想から生まれたものです。
その発想を、実際にプログラミングによって表現したことで、世界中の人に使われるサービスになっているのです。
プログラミングスキルを身に付けることによって、プログラミングで自分が実現したいことを表現できるようになるという点は、プログラミングを学ぶ大きなメリットの一つです。
プログラミングの学び方

プログラミングで得られるスキルや学ぶメリットについて、ご理解頂けたと思います。
では、ここからは実際にプログラミングを学ぶ方法についてご紹介します。
プログラミングスクールに通う
1つ目の方法は、プログラミングスクールに通うことです。
プログラミング学習で挫折する一番の理由が、正解が分からずに諦めてしまうことです。
特に最初の内は、分からないことが分からないという状況に陥ることが多く、どのように調べていいかが分からないことがあります。
プログラミングスクールでは、講師やメンターによってそのような状況の解決方法や正解を教えてくれます。
プログラミング学習における最初のステップをサポートしてくれるので、効率的にプログラミングを学ぶことができます。
- プログラミングを勉強したいけど何から勉強したら良いか分からない。
- 効率的にプログラミングを勉強したい。
- 仲間と共に勉強したい
このような考えの人はプログラミングスクールがおすすめです。

プログラミング学習サービスを使う
2つ目の方法は、プログラミング学習サービスを使うことです。
最近では、Progateやドットインストールなど、無料や有料で学べるプログラミングの学習サービスが数多く存在しています。
その他にも、UdemyやYouTube、オンラインサロンなどプログラミングを学べる環境は様々です。
まずは、気軽にプログラミングに触れてみたいという場合は、こう言ったプログラミング学習サービスがおすすめです。
本を読む
3つ目の方法は、プログラミングに関する本を読むことです。
最近では、入門者向けの本も多数販売されています。
本は、順序立てて書かれているものが多いので、1冊読破するだけでもプログラミングに関する多くの知識を得ることができると思います。
実際に、現役のエンジニアも多くの人が技術の本を読んでいます。
初心者向けから上級者向けまで様々な技術本があるので、自分のレベルに合った本を読んで勉強してみてください。
プログラミングで本当に稼げるのか?
プログラミングスキルがあれば、稼げると良く言われています。
本当にプログラミングスキルがあれば稼げるのかについて解説します。
世界の一流エンジニアの推定年収
まずは、世界の一流エンジニアの推定年収を見てみましょう。
世界中から優秀なエンジニアが集まるアメリカのシリコンバレーのエンジニアの平均年収は、約1400万円程度と言われています。
アメリカの平均年収は450~500万円程度ですから、エンジニアの平均年収は高いと言えるでしょう。
さらに、GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)などの世界的企業は、優秀なエンジニアを雇うために、1億円を超える報酬を支払っているもケースも多数あります。
このように、世界の一流エンジニアの推定年収は、平均年収よりも何倍も高いことが見て取れます。
一方、日本のエンジニアの平均年収は約494万円と言われています。
これは、一般的な日本の平均年収に比べると少し高い程度になっています。
日本では、エンジニアになるためのハードルが低く技術力の低いエンジニアも多数存在しています。
そのため、エンジニアの平均年収自体はそこまで高くはありません。
しかし、技術力のある日本のエンジニアの年収は平均に比べると高い傾向にあり、技術力次第で年収は大きく変わる傾向にあることが分かります。
稼げる幅が広がる
プログラミングスキルがあれば、稼げる幅が広がります。
例えば、プログラミングスキルがあれば個人で仕事を受けたりすることができます。
フリーランスとして働くこともできるので、会社に依存しなくても良くなります。
スキルを活かした稼ぎ方が幅広くあるので、掛け算的に年収を上げていくことが可能になります。
プログラミングで絶対に稼げるわけではないですが、プログラミングスキルがあれば稼げる幅が広がるというのはあると思います。
手に職をつけることができる
プログラミングスキルがあれば、手に職をつけることができます。
2ch創設者のひろゆきさんが以前このようなことを言っていました。
「本当にプログラミングができる人で稼げない人を見たことがない」
これは、プログラミングスキルがあれば、必ず需要があるということです。
プログラミングスキルを磨けば、手に職をつけることができ、お金を稼ぐチャンスも増えるでしょう。
プログラムが書ける世界の一流起業家
世界の一流起業家の多くは、プログラミングができます。
プログラムが書ける一流の起業家を5人ご紹介します。
ジェフ・ベゾス
1人目はアマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスです。
彼は、金融系のソフトウェア開発からキャリアをスタートさせ、その後アマゾンを創設しました。
プログラミングやITに関する知識に長けており、現在では世界でNo.1のシェアを誇るクラウドサービスであるAWSも運営しています。
マーク・ザッカーバーグ
2人目はFacebookの創業者、マーク・ザッカーバーグです。
ザッカーバーグは、幼少期からプログラミングを始め、様々なものを作っていました。
Facebookは、彼がハーバード大学在学中に自分でプログラムを書き上げ作成したSNSです。
今では、世界中で利用されているサービスですが、最初は彼のアイデアをプログラミングで実現したものから始まりました。
ビル・ゲイツ
3人目はマイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツです。
彼は、13歳で初めてコンピューターと出会い、プログラミングスキルを磨きました。
その後高校在学時に、盟友ポール・アレンとともに民間企業に様々なシステムを納品するまでになりました。
そして、ソフトウェア開発企業として創業したのが現在のマイクロソフトです。
そこから、windowsOSなどを生み出し世界的な企業に成長しました。
ビル・ゲイツもプログラマー上がりの世界的な起業家です。
堀江貴文
4人目はライブドアの創業者でもある日本の実業家、ホリエモンこと堀江貴文です。
彼も幼少期にコンピュータに出会い、プログラミングに没頭した経歴を持ちます。
そして彼は、後にライブドアの前身となるソフトウェア開発企業を創業し、キャリアを築きます。
プログラミング技術を駆使して様々なサービスを立ち上げ、現在はロケット開発などを幅広く手掛けています。
まとめ
プログラミングとは何かというところからプログラミングを学ぶメリットまで幅広くご紹介しました。
プログラミングは、現代社会では必須スキルになりつつあります。
是非これをきっかけにプログラミングを学んでみてはいかがでしょうか?