新卒や未経験でエンジニアになって1年目に「何を身につけるべきか分からない」「どんな目標設定をすれば良いか分からない」と悩んでいるエンジニアも多いと思います。
そこでこの記事では、エンジニア1年目に身につけるべきことやキャリアプラン実現のための目標設定の仕方について解説します。
筆者の主なプロフィール
こにかみ【バックエンドエンジニア】
大学卒業後、4年間スポーツ選手として活動。
26歳の時に現役引退に伴い未経験からプログラミングスクールを経て、SES企業に入社してエンジニアとしてのキャリアをスタート。2年半後に年収300万円アップでメガベンチャーに転職。現在はtoC向けのWebアプリ開発に従事しており、PHP,Pythonを使ったAPI開発などを主に担当。
- エンジニア1年目に身につけるべきこと
- キャリアプラン実現のための目標設定の方法
- エンジニア1年目にやっておくと良いこと
エンジニア1年目で身につけるべきこと
エンジニア1年目で身につけておくべきことは以下の5つです。
- プログラミングスキル
- システム開発に必要な基礎スキル
- 質問力
- 検索力
- タスク管理力
それぞれについて詳しく解説していきます。
プログラミングスキル
エンジニアとして開発に携わっていきたいと考えているなら、プログラミングスキルは必須です。
自分でWebアプリを作ったり、LeetCodeなどのサイトで問題を解くことでプログラミングスキルを磨きましょう。
最初から複数の言語を学ぼうとする人がいますが、まずは一つの言語を極めるべきです。
一つの言語を極めればそこから他の言語を学ぶときも応用が効くので割とすぐにキャッチアップできます。
まずは実務で使う一つの言語を極めるようにしましょう。
システム開発に必要な基礎スキル
システム開発に必要な基礎スキルもエンジニア1年目に身につけれるようにしましょう。
システム開発に必要な基礎スキルは以下のようなものが挙げられます。
- 業務で利用するITに関する言語
- プログラミングスキル
- DB・SQLに関する知識
- インフラに関する最低限の知識
- コミュニケーションスキル
技術的な部分に関しては、実務の中で調べたり本を読むなどしてキャッチアップするようにしましょう。
特にエンジニア1年目の時期は業務の中で不明な単語が多く出てくると思います。
そういった時は分からない部分はメモしておき、都度調べるようにしましょう。
その方が効率良くインプットできるのでおすすめです。
またコミュニケーションスキルもエンジニアには必要になるので、先輩社員などの振る舞いを見て円滑なコミュニケーションを取れるようになりましょう。
質問力
質問力はエンジニア1年目に身につけておきたいスキルの一つです。
質問力は少し軽視されがちですが、エンジニアにとっては非常に重要なスキルです。
エンジニア1年目の時は業務の中でも分からないことが多いと思います。
分からない部分を悩みすぎて何時間も調査に使ってしまうと進捗に影響が出てしまうのであまりよろしくありません。
エンジニア1年目の時は、15分悩んで調べて分からなかったら質問するように意識するのが大切です。
その際に、今悩んでいること、どこに原因がありそうか、そして何を調べたのかについて簡潔にまとめて質問するようにしましょう。
これこそが質問力です。
質問力が高いと、質問される側も答えやすいですし、仕事ができる人だと評価してもらうこともできる思います。
エンジニア1年目は臆することなくどんどん質問して知識を吸収していきましょう。
エンジニアは質問が苦手な人が多いです。
ですが与えられてタスクを期限内にこなすには質問することも大事です。
Googleでも15分悩んだら質問するというルールがあるくらいなので実践するのをおすすめします。
検索力
検索力もエンジニア1年目に身につけておきたいスキルです。
エンジニアの主な仕事は検索することと言っても過言ではありません。
コードを書く時間より、コードの書き方やエラー解消方法などを調べる時間の方が多いです。
そのため、今悩んでいることを的確に検索して情報を集める能力はエンジニアには必須です。
業務や学習の中で悩んだことがあった際は、検索力を磨いて欲しい情報を見つけられるようにしておきましょう。
タスク管理力
タスク管理力もエンジニア1年目に身につけておきたいスキルです。
エンジニアにとってタスク管理は必須です。
タスクの優先順位をつけていつまでにやらなければいけないのかを明確にして、期限通りにタスクをこなせるようにしましょう。
また、上司やPMなどの管理職にとって、部下のタスクの進捗状況は細かく把握しておきたいものです。
そのため、自分のタスクの進捗状況は細かく報告することを意識しましょう。
エンジニア1年目のキャリアプラン実現のための目標設定のやり方
エンジニア1年目のキャリアプラン実現のための目標設定のやり方について解説します。
ちなみに筆者も以下の方法で目標を設定した結果、2年半でメガベンチャーに転職するという目標を実現することができたので参考にしてみて下さい。

長期目標と期限を決める
まずは長期目標とその目標を達成するまでの期限を決めて下さい。
なぜならいつまでにどうなりたいかが明確でなければ、そこから具体的な目標や行動を決めることができないからです。
例えば、筆者がエンジニア1年目に立てた目標はこちらです。
「3年以内に自社開発系のメガベンチャーに転職する」
このようにいつまでにどうなりたいかをまずは設定するようにしましょう。
目標に必要なことを書き出す
次は掲げた目標に対して必要なことを書き出します。
例えば、筆者の「3年以内に自社開発系のメガベンチャーに転職する」という目標を達成するために必要だと考えたこと以下です。
- 実務で開発経験を積むために積極的にチャレンジする
- Webアプリを作成して開発スキルを身につける
- 1ヶ月に1冊技術書を読んだりUdemyなどの動画教材を見て、技術に関する幅広い知識を得る
- コーディングテスト対策としてアルゴリズムに関する問題を100問解く
- 必要な資格を取る
このような感じで、目標達成のために必要だと思うことを書き出すようにしましょう。
スケジュールを決める
目標達成のために必要な項目を書き出せたら、ある程度のスケジュールを決めます。
例えばこんな感じです。
- 1年目 4月〜9月: Linuxに関する知識を深めるためLpicを取得する
- 1年目 10月〜3月: Udemyでフロントエンドの知識を深める
- 2年目 4月〜9月 Webアプリを作成して開発スキルを身につける
- 2年目 10月〜3月 コーディングテスト対策としてアルゴリズムに関する問題を100問解く
- 3年目 4月〜9月 知識のインプット&転職活動の準備
- 3年目 10月〜3月 転職活動
このような感じで、目標達成のために必要なことをどんなスケジュール間でやれば達成できるかを大まかに決めました。
こうすることでいつまでに何をやらなければいけないかが見えてくるようになります。
月の目標を決める
大まかなスケジュールが決まったら、それを更に細分化してその月に何をするのかを決めます。
例えば、1年目の4月はLpicの資格を取るために、Lpicの学習本を1周して例題集を一度全て解くという目標を立てます。
こうすることで1ヶ月単位でやらなければいけないことが見えてきます。
ここまで細分化できれば後はその月の目標に対して行動するのみです。
日々の学習スケジュールを決める
月の目標が決まったら、日々の学習スケジュールを決めます。
例えば、その月の目標を達成するためには1日2時間学習本を読み進める必要があるのであれば、それが日々の学習目標になります。
このように長期目標から日々やるべきことまで落とし込むことができれば後はそれをこなしていくのみです。
今回の筆者の例は、エンジニアとしての3年間の長期目標に対しての取り組み方を紹介しましたが、基本的には例えばエンジニア1年目の会社での目標を決めるときもやり方は同じです。
同じ要領でやっていただければ明確な目標を立てることができると思います。
エンジニア1年目にやっておくと良いこと7つ
エンジニア1年目にやっておくと良いこと7つをご紹介します。
この7個の項目をやればエンジニア1年目でも圧倒的に成長できると思うので、是非実践してみて下さい。
学習習慣を付ける
エンジニア1年目は学習習慣をつけると良いです。
エンジニアは技術職なので日々勉強してスキルを磨く必要があります。
そのため業務外でも勉強して知識をインプットすることは必須です。
無理のない範囲で例えば月水金の業務後は2時間勉強するといったようにスケジュールしてしまいましょう。
学習習慣が付いてエンジニアとしてのスキルを磨くことができれば、キャリアアップに繋がるのでおすすめです。
1ヶ月に1冊技術書を読む
1ヶ月に1冊程度のペースで技術書を読むのは非常におすすめです。
特にエンジニア1年目はまだまだ知識が乏しいので、技術書を読んで色んな知識をインプットするのはメリットが大きいです。
エンジニア1年目におすすめの本はこちらの記事で紹介しているので参考にしてみて下さい。

積極的にアウトプットする
アプリ作成や技術記事の投稿などのアプトプットを積極的に行うのもおすすめです。
プログラミング学習の基本はインプット3割、アウトプット7割くらいの比率で行うことです。
それだけアウトプットは重要です。
アウトプットすることで知識の定着率が上がりますし、アウトプットしたものは自分の学習内容やスキルを証明する武器にもなります。
こういったアウトプットは社内評価にもつながりますし、転職活動の際にもアピールできる武器になります。
エンジニア1年目は積極的にアウトプットすることを意識しましょう。
ショートカットを使いこなす
キーボードのショートカットを使いこなすのもエンジニア1年目に身につけておくのをおすすめします。
ショートカットは通常のコピー&ペーストのようなものだけでなくエディターでのショートカットも含まれます。
例えば自分がvscodeをよく使うのであれば、vscodeでよく使うショートカットなどは覚えておくと非常に生産性が上がります。
通常の業務やエディターでよく使うショートカットなどは覚えておくことをおすすめします。
実務のコードを読み込む
エンジニア1年目は実務のコードを読み込むことをおすすめします。
エンジニア1年目はそれまでは独学などでコーディングしてきたと思います。
そのため実務のコードにあまり触れてきていません。
実際にサービスを動かしているコードを読むことは非常に勉強になります。
エンジニア1年目は実務のコードを読み込んで、実際のサービス開発のコーディングのイメージを掴むようにしましょう。
プルリクを積極的に見る
エンジニア1年目はプルリクを積極的に見ることをおすすめします。
プルリクとは、プルリクエストの略で、自分の開発ブランチから特定のブランチにマージするためのリクエストのことです。
基本的な開発現場では、プルリクに対してコードレビューしてコメントを残すのが一般的です。
プルリクのコメントには、コードに対する修正点や考え方をコメントに残している場合が多いです。
そのため、他の人のプルリクや過去のプルリクなどを見ることで、どんな内容の指摘をされているのかが見れるので非常に勉強になります。
エンジニア1年目は、プロジェクトの過去のプルリクなどを遡ってみてみると良いでしょう。
即レスを意識する
エンジニア1年目は即レスを意識しましょう。
当たり前のようですが実はできていない人も多いです。
即レスや他の人の投稿に対する反応などは意識して行うと、チームの中での評価も上がるはずです。
エンジニア1年目は即レスを意識してみることをおすすめします。
まとめ
エンジニア1年目にやるべきことや、キャリアプラン実現のための目標設定の仕方について解説しました。
エンジニア1年目にやるべきことや身につけるべきことを知り、明確な目標設定をしてその実現に向けて行動することができれば、エンジニアとして間違いなくキャリアアップしていけると思います。
筆者もこのようなことを意識した結果エンジニア1年目に立てた目標を達成することができました。
是非エンジニア1年目の目標設定の際には参考にしてみて下さい。