エンジニア転職を考えている人の中には、「失敗するのが怖い」「失敗しない方法を知りたい」と思っている方も多いと思います。
本記事では、エンジニア転職に失敗する人の特徴や失敗しないためのポイントについて解説します。
筆者の主なプロフィールをご紹介します。
- 26歳で未経験からエンジニアになって実務経験2年半でメガベンチャーへ転職
- 現在はtoC向けのWebアプリ開発に従事
- 言語はPHP,Pythonを使ったサーバーサイドの開発を担当
- エンジニア転職で失敗しやすい人の特徴
- エンジニア転職を成功させるポイント
- エンジニア転職成功者のアドバイス
エンジニア転職に失敗しやすい人の特徴5つ

まずはエンジニア転職に失敗しやすい人の特徴について5つご紹介します。
エンジニア転職を成功させるためには、まずは失敗しやすい人の特徴を知ることが重要です。
スキル・経験不足
エンジニアは技術職です。
未経験であれ経験者であれ、一定のスキルや経験が求められます。
募集しているポジションのスキルを持ち合わせていない場合は当然選考を通過する可能性は低くなります。
エンジニア転職をするならまずは、必要最低限のスキルを身につけてから転職活動を行うことが重要です。
経験者の場合は、実務の中で経験を積んで、アピールできるスキルを磨くこと。
未経験者の場合は、他の未経験者とは差別化できるポートフォリオを作成するなどです。
転職の目的が明確になっていない
転職目的が明確になっていない場合も失敗する可能性が高まります。
もしあなたが採用担当者だとして、「何となく転職したい」「とりあえずエンジニアになりたい」という目的が明確になっていない応募者を採用したいと思いますか?
「なぜ転職したいのか」「なぜエンジニアになりたいのか」という転職の目的をまずは明確にすべきです。
目的がなければそこから逆算して行動することもできません。
まずはエンジニア転職をしたい目的を明確にして、そこからその目的を実現するために必要な行動をすることが重要です。
好条件を期待しすぎる
好条件を期待しすぎと可能性を自ら狭めてしまい、結果的に転職失敗になるケースも多いです。
転職活動で重要なことは、自分のやりたいことと条件の妥協点を見つけることです。
エンジニア転職にも様々な種類があります。
2〜3年程度経験を積んでキャリアアップのために、より良い条件の企業に絞って転職活動をするのは良いと思います。
しかし一方で、未経験からエンジニアにチャレンジする場合は、相場以上の高待遇を希望するのは現実的ではありません。
自分の現状を鑑みて、自分のやりたいことと条件を照らし合わせて条件の最低ラインを決めて転職活動することが重要です。
参考までに未経験の年収相場をご紹介しておきます。
面接対策や技術試験対策が不十分
エンジニア転職に失敗する最も多い理由が準備不足です。
エンジニア転職における主の選考フローは以下です。
- 書類選考
- 技術試験・適性検査(実施しない企業もある)
- 面接(1回〜3回程度)
- 内定
基本的には技術試験や面接の結果で合否が決まります。
しかし、この面接対策や技術試験の対策が不十分のため、転職に失敗してしまうケースが非常に多いです。
後ほど失敗しないためのポイントについて解説していますので、しっかりと準備をした上で転職活動に臨むことが重要です。
情報収集が不足している
エンジニア転職は情報戦でもあります。
事前にしっかりと企業情報を収集しておくことが大切です。
なぜなら企業にとって自社に興味を持ってもらっている人の方が当然印象は良くなります。
例えば、「あなたに会いたいです」と言って会って話してみたが、実際は全然自分のことを知らなかったらどう思いますか?
面接でも同じように相手のことをしっかりと調べた上で、面接に臨むことが重要です。
エンジニア転職で入社後のギャップに後悔したこと
転職活動を終えて無事に内定を貰い入社できても入社後に思ってもいなかったギャップによって転職を後悔することもあります。
入社後に転職失敗だと感じてしまうよくある後悔についてご紹介します。
入社しても希望の業務ができない
エンジニア転職で最も多いのが入社しても希望の業務ができないことです。
特にSES企業などの場合、参画する案件によって業務内容はかなり変わってきます。
開発ができると思って入社しても実際はテスターや雑務しか経験できず、スキルアップができないというケースはよくあります。
未経験から入社する場合はスキルも低いため、最初はこういった低スキルな業務をしっかり行うこともとても重要です。
そこから徐々に開発案件に参画していける状況であれば良いと思います。
しかしそこから開発にチャレンジできる環境でない場合、思うように開発経験が積めずに転職を後悔するケースもあります。
入社前に先輩の仕事内容などをしっかりと聞いた上で、自分のやりたい業務ができそうな企業であるかを判断することが重要です。
労働環境がイメージより悪かった
エンジニア業界は昔に比べればかなり労働環境は良くなったようですが、それでもまだまだブラックなところはあります。
「残業が多い」「上司のパワハラがある」など入社前のイメージに比べて労働環境が悪いとかなり辛いです。
入社後に後悔しないためにも、企業の口コミや評価については事前にしっかりチェックしておきましょう。
また面接をしてくれた担当者の印象が良くない企業は総じて労働環境が良くない場合が多いです。
入社後に後悔しないためにも、事前にしっかりと情報収集して確認することが重要です。
スキル不足で付いていけない
特に未経験からエンジニアに転職する場合は、スキル不足で業務についていけずに転職を後悔するケースもあります。
エンジニアは技術職なのでスキルがないうちは技術的にも精神的にも大変なことは多いです。
しかし最近は研修なども充実している企業が多いので未経験からでもエンジニアとしてやっていけている人は多いです。
入社後に後悔しないためにも、入社までの間にしっかりとスキルアップに努めることが重要です。
エンジニア転職を成功させる6つのポイント

エンジニア転職を成功させるポイントについてご紹介します。
- 転職活動のスケジュールを決める
- 自己分析・キャリアの棚卸しを行う
- 将来のキャリアプランを明確にする
- 情報収集を行う
- 面接対策を徹底する
- 転職エージェントを活用する
転職活動のスケジュールを決める
転職活動では多くの場合、短期間で複数の企業に応募して選考に進みます。
事前にある程度のスケジュールを決めておかないと、日程調整などが難しくなります。
転職活動は準備もとても重要なので、準備期間も含めて余裕を持ってスケジュール調整することが転職成功のポイントです。
エンジニアの転職活動では準備期間として1〜3ヶ月程度準備期間に費やすことが重要です。
自己分析・キャリアの棚卸しを行う
自己分析を行い自分の強みや弱みをしっかりと理解することが重要です。
自分の強みを理解している人は面接でも自信を持って自身の強みをアピールできます。
最近では無料の自己分析ツールなどもあるので、エンジニア転職をする前には受けられることをおすすめします。
有料ツールですがより自身の強みや性格を知りたいという方にはクリフトンストレングスという自己分析ツールがおすすめです。
自己分析と合わせてキャリアの棚卸しもしっかりと行いましょう。
これまでの経験、経験したスキル、失敗したことや学んだことなど、これまでのキャリアを振り返りしっかり言語化しておきましょう。
将来のキャリアプランを明確にする
エンジニア転職をする場合は、キャリアプランを明確にすることも重要です。
エンジニアと一口に言っても、Webエンジニア、インフラエンジニア、ネットーワークエンジニなど様々です。
また、プログラマーとしてやっていきたいのかもしくは将来的にはPMやCTOなどの管理職のキャリアを目指すのかといった違いもあります。
面接でも理想のキャリアプランはよく聞かれる質問なので、エンジニア転職する場合は転職活動前にキャリアプランを明確にしておくことが転職成功のポイントです。
情報収集を行う
企業情報や転職活動を進める上で必要になる情報は徹底して集めるようにしましょう。
エンジニア転職は情報戦でもあります。
事前に企業情報を調べることはもちろんですが、エンジニア転職する上で必要な面接対策や技術試験対策に関する情報を集めることも重要です。
エンジニア転職を失敗しないためにも必要な情報を徹底して集めることがポイントです。
面接対策を徹底する
エンジニア転職で最も重要なのが面接対策です。
面接では職務経歴書に書いてある経験を深掘りされることが多いです。
まずはこれまでの経験やスキルをしっかりと言語化できるようにしましょう。
その上で想定される質問を3回ほど深掘りしましょう。
この準備をすれば面接にも自信を持って臨めるので非常におすすめです。

転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用するのも、エンジニア転職を成功させるための選択肢の一つです。
転職エージェントは転職サポートのプロです。
転職に不安を抱えている方は転職エージェントを活用するのも良いです。
転職エージェントも応募型やスカウト型など様々ありますので自分に合った転職エージェントを選ぶことが転職成功させるポイントです。
転職エージェントの活用するメリット
エンジニア転職では転職エージェントを活用するのもエンジニア転職を成功させる有効な選択肢の一つです。
転職エージェントを活用するメリットについてご紹介します。
面倒くさい作業を代行してくれる
多くの転職エージェントはスケジュール調整や企業とのやりとりを代行してくれます。
仕事をしながら転職活動をする場合は、スケジュール調整が結構難航することも多いです。
そういった面倒くさい作業を代行してよしなに調整してくれるのは転職エージェントのメリットです。
転職活動の準備をサポートしてくれる
転職エージェントはいわば転職のプロです。
経験者・未経験者問わず多くのエンジニア転職をサポートしてきた実績があります。
その経験から面接対策、職務経歴書の添削などの転職活動に必要な準備をサポートしてくれます。
転職は準備で全てが決まると言っても過言ではありません。
そう言った必要な準備をプロの目線でサポートしてくれるのが転職エージェントを活用する一番のメリットです。
非公開求人にエントリーできる
転職エージェントは非公開求人を持っていることが多いです。
そのため通常では募集を大々的にはしていないような企業にも応募することができる可能性もあります。
情報収集としていろんな会社を知りたいという場合は、いくつかの転職エージェントに登録して情報を集めるのも有効です。
非公開求人や有益な情報を得られることも転職エージェントを活用するメリットです。
こんな会社は要注意!入社後に後悔しないための会社の選び方!
転職活動が上手くいき折角入社できたとしても、入社後に後悔してしまうことも転職では良くあることです。
入社後に後悔しないための会社の選び方をご紹介します。
スキルアップが見込めるか
スキルアップが見込める環境であるかというのはエンジニアにとっては非常に重要なポイントです。
特に未経験からエンジニア転職する場合、エンジニアとして入社したが実際の業務は雑務ばっかりといったケースも少なくないのが現状です。
エンジニア転職は転職することがゴールではありません。
転職して希望の業務をしてエンジニアとしてのキャリアを作っていくことが目的です。
そのため、スキルアップが見込める環境であるかという点については入社前にしっかりと情報収集を行いリサーチしておくことが重要です。
とはいえ、自分のスキル不足で開発案件に入ることができないケースなどもあるので、しっかり自分のスキルを磨く努力は欠かさないようにしましょう。
社風と合うか
社風と合うかという点もエンジニア転職で企業選びの際に重要視するべきポイントです。
どんな社風が合うかは人それぞれです。
できることなら入社前にエンジニアチームのメンバーと話す機会を設けれるとチームの雰囲気などを感じることができると思います。
その際にちょっと合わないかもという場合は、入社後に後悔してしまう可能性も高くなります。
エンジニア転職に失敗しないためにも、事前にどんな社風なのかというのは確認しておくことが重要です。
評価精度が明確であるか
どういった評価制度を設けているかという点も重要なポイントです。
エンジニアは技術職です。
どんなスキルや実績を残せば評価されるのかという点は今後の給与アップなどの点からも重要です。
エンジニアとしてのキャリアを作っていくためにも、評価制度が明確であるかという点については事前に確認しておくことが重要です。
エンジニア転職の成功例から学ぶやるべきこと3選
筆者も未経験からエンジニア転職を果たし、現在はメガベンチャーでバックエンドエンジニアとして活動をしております。

未経験転職、経験者転職のどちらも経験している筆者から、エンジニア転職に失敗しないためのやるべきこと3選をご紹介します。
自分の強みを明確にする
とにかく自分の強みを明確にするべきです。
経験者の場合は、性格的な強みだけでなくエンジニアとしての自身の強みも明確にしておくべきです。
なぜなら企業が求める人材は、自社でどんな強みを発揮して成果を出してくれるかという点を一番重視しているからです。
エンジニア転職に失敗しないためにも、自分の強みを明確にしてその強みを応募企業でどのように活かしていけるのかという部分をしっかりと言語化できるようにしておきましょう。
質問に対する深掘り
面接対策で重要なのはとにかく深掘りすることです。
正直、これができていない人はエンジニア転職に失敗する可能性が大いに高まります。
なぜなら事前に想定される質問に対しての深掘りができていないと面接でも薄っぺらい回答しかできないからです。
よくある質問の回答は用意していても、その回答に対する更に深掘りした質問に対する回答を用意していない人が多いです。
面接対策でも深掘りすることは面接突破率を上げる非常に有効な対策です。
エンジニア転職を成功させたい方は、これでもかというほど質問に対する深掘りを繰り返すことが重要です。
面接では結論から自信を持ってハキハキと喋る
準備の重要性を語ってきましたが、しっかりと準備ができれば後は面接で自信を持ってハキハキと喋ることが重要です。
同じ回答でも伝え方によって相手にもたらす印象は全く変わってきます。
とにかく面接では自信を持ってハキハキ喋ることを意識して下さい。
また回答する際はとにかく結論から話すことを意識して下さい。
とにかく面接では、結論から自信を持ってハキハキと喋ることを意識するのがポイントです。
まとめ
エンジニア転職に失敗する人の特徴や成功させるために必要なことをご紹介させていただきました。
筆者もエンジニア転職は何度か経験していますが、この記事に書いてある準備をしっかりと実践すれば間違いなく失敗確率は減ります。
人生を左右するイベントでもある転職を失敗に終わらせないためにも、できる限りの準備と対策をして臨むことが重要です。
これからエンジニア転職をされる方の転職が上手くいくことを願っています。