プログラミングスクール

テックキャンプのリアルな評判とは?現役エンジニアが辛口解説!

「テックキャンプ」は、2014年10月のサービス開始から大きく成長し、現在では業界No.1のプログラミングスクールとして多くの受講生や卒業生を抱えています。 

しかし最近では、テックキャンプの悪い評判を聞くことも増えてきました。 

そこで今回は、テックキャンプの概要とリアルな評判について、現役エンジニアがエンジニア目線で辛口解説します。 

テックキャンプとは

テックキャンプは、ユーチューバーとしても有名な「マコなり社長」が代表取締役を務める株式会社divが運営するプログラミングスクールです。 

未経験からでもプロのエンジニアを目指すことができ、コースによっては転職保証がついているのが特徴です。 

コースと学習内容について

テックキャンプには2021年4月時点で、3つのコースが存在します。 

  • エンジニア転職コース
  • デザイナー転職コース
  • プログラミング教養コース

エンジニア転職コースとデザイナー転職コースには、受講後の転職保証がついているのが特徴です。 

ではそれぞれのコースの内容について解説します。 

エンジニア転職コース

エンジニア転職コースの特徴 

  • 未経験からプロのITエンジニアになれる
  • 転職保証がついているので安心
  • エンジニアに必要な知識を網羅的に学ぶことができる

実際のカリキュラムは以下のようにサービスを開発しながら学んでいきます。 

初級編:簡易画像投稿アプリとレビュー投稿アプリの開発
中級編:チャットアプリ作成
上級編:オリジナルアプリの個人・チーム開発

学習で得られる主なスキルはこちらです。 

  • HTML,CSS,JavaScriptを利用したフロントエンド開発スキル
  • Ruby on Railsを用いたバックエンド開発スキル
  • SQLやデータベースに関する知識 
  • AWSを利用したサービスのデプロイ
  • GitHubを利用したGitでのソース管理
  • チームでのスクラッチ開発経験

このコースでは、実務に近い形のカリキュラムで、実際にWebアプリケーションを開発しながらプログラミングスキルを身につけていきます。 

その他実務で必要になる最低限のインフラ知識なども学習することができます。 

受講後は、テックキャンプが提供する転職サポートに従って転職活動を行う流れとなっています。 

転職率は99%を誇り、転職できなかった場合は、受講料が全額返金される制度になっています。 

デザイナー転職コース

デザイナー転職コースの特徴 

  • 未経験からプロのデザイナーになれる
  • 転職保証がついているので安心
  • デザインに必要な知識を網羅的に学ぶことができる

実際のカリキュラムは以下のように基礎からデザインを学び、最終的にはオリジナル課題を作成します。 

初級編:デザインの基本原則やWebサイトの基本構成について 
中級編:デザイン・コーディング演習 
上級編:オリジナル課題の作成 

学習で得られるスキルはこちらです。

  • デザインに関する基本的な必須知識
  • UI/UX設計スキル
  • Webサイト、ランティングページの企画・デザイン構成 
  • Photoshop,iIIustratorを利用したデザインスキル
  • ランディングページ、バナー/アイコン作成スキル
  • HTML,CSS,JavaScriptを利用したコーディングスキル 

テックキャンプのデザイナー転職コースでは、実務に必要な知識を幅広く学ぶことができます。 

コーディング技術も習得できるので、コーティングスキルもあるWebデザイナーになることができます。 

エンジニア転職コースと同じく、受講後はテックキャンプが提供する転職サポートに従って転職活動を行う流れとなっています。 

こちらも転職できなかった場合は、受講料が全額返金される制度になっています。 

プログラミング教養コース

プログラミング教養コースの特徴

  • 入会金と月額費用で学び放題
  • Webサービス開発以外にもAIなどについて学べるコンテンツがある 
  • 転職保証はついていない

プログラミング教養コースは、プログラミングを幅広く自分のペースで学ぶことができます。 

学習コンテンツも豊富で、以下のようなコンテンツを学習することができます。 

  • Webサービス開発
  • オリジナルサービス開発
  • AIアプリ開発(応用)
  • デザイン

とりあえずプログラミングやデザインを学んでみたいという人におすすめのコースです。 

料金は?

テックキャンプの料金は、以下のようになっています。 

エンジニア転職コース・デザイナー転職コース

短期集中コース(最短10週間) 

  • オンライン 657,800円(税込) 
  • オンライン+教室 767,800円(税込)

※分割支払いも可能だが、回数が多い場合料金もかなり高額になるので注意
オンライン6回払い:769,820円(税込)
オンライン12回払い:841,100円(税込)
オンライン24回払い:997,920円(税込)

夜間休日スタイル(6ヶ月) 

  • オンライン 877,800円(税込) 
  • オンライン+教室 987,800円(税込) 

※分割支払いも可能だが、回数が多い場合料金もかなり高額になるので注意
オンライン6回払い:1,007,420円(税込)
オンライン12回払い:1,100,700円(税込)
オンライン24回払い:1,304,920円(税込)

プログラミング教養コース
  • 入会金:217,800円(税込) 
  • 月額料金:21,780円(税込) 

テックキャンプの特徴

テックキャンプの特徴について解説します。

99%の転職実績

テックキャンプは、転職サポートに従い転職活動をしっかりと実行した場合の転職率は99%という数字を誇ります。 

この数字はあくまで、テックキャンプのカリキュラムを全て完了し、テックキャンプが推奨する転職活動のやり方をしっかりと行った場合の数字です。 

しっかりとカリキュラムに従って学習、転職活動を行えばほとんどの場合転職できることを表しています。 

この転職実績はテックキャンプの特徴の一つです。 

※後述しますがエンジニア転職を果たしたこの99%の全ての人が、その転職に満足しているかと言うのは別問題ですのでご注意下さい。 

学習方法や期間を選択できる

学習方法や期間を選択できるのも特徴です。 

最近では、オンラインで学習できるプログラミング学習サービスは多く存在しています。 

しかし、テックキャンプでは、オンラインもしくはオンライン+教室で学習するどちらかのタイプを選択することができます。 

教室で学習するタイプの方が受講料は高くなりますが、モチベーションが保ちやすく同じ志を持った仲間と学習を進めることができるのは大きなメリットです。 

また、期間も70日で学ぶ短期集中コースと6ヶ月(180日)で学ぶ夜間休日スタイルのどちらかを選択することができます。 

多様なスタイルの中から自分に合った学習方法を選択できるのもテックキャンプの特徴です。 

チーム開発などの実務的コンテンツ

テックキャンプでは、実際に実務で使える人材になれるようなコンテンツを提供しています。 

特にチーム開発の経験が積めるのは大きなメリットの一つです。 

実際の開発現場では、複数人で開発をします。 

Gitを利用したチーム開発を学べるので、より実務に近い形で開発を学ぶことができます。 

チーム開発などの実務的なコンテンツを学ぶことができるのもテックキャンプの特徴です。 

いつでも質問ができるサポート体制

テックキャンプでは、13:00 ~ 22:00の間であれば、何度でもビデオ通話・チャットで質問することが可能です。 

プログラミング学習で挫折する一番の要因は、解決方法がわからなく詰まってしまうことです。 

特に、学習初期段階はそういった状況に陥ることが多いです。 

テックキャンプでは、サポート体制がしっかりとしており、メンターが解決方法を教えてくれます。 

これにより、効率良くプログラミングを学ぶことができます。 

メンターにいつでも質問ができるのもテックキャンプの特徴です。 

サポート体制がしっかりとしていますが、頼り過ぎるのは禁物です。
まずは自分で解決できるように調べることでプログラミングスキルが身につきます。
調べても分からない場合にサポートに頼ることで、より実践的な力をつけることができます。

テックキャンプは評判が悪いのは本当?

最近では、テックキャンプの悪い評判を聞くことも増えてきました。 

テックキャンプの悪い評判は本当なのか? 

ここでは、テックキャンプの悪評が流れる理由についても解説します。 

意思のない応募による企業の選考負担の増加

テックキャンプの評判が悪い理由の一つが、意思のない応募による企業の選考負担の増加です。 

テックキャンプは、転職率99%を誇り、ほぼ確実な転職保証を謳っているのが特徴です。 

しかし、その裏にはとにかく数を応募するという転職活動の型があります。 

テックキャンプで転職保証を受けるには、最低何社以上応募しなければならないというノルマのようなものが存在します。 

明確な件数などはないみたいですが、ある程度の件数を応募しないと転職意思がないと見なされてしまうみたいです。 

そうなると、転職保証を受けることができません。 

こういった理由から、受講生は片っ端から書類応募をするのが現状です。 

これにより、企業側は対して調べもせずにとりあえず書類応募しようという意思のない応募によって、選考負担が高まっているというのが現状です。 

せっかく面接したのに志望理由が明確ではないなどの事案が多く発生しているみたいです。 

こういった理由から、テックキャンプに対して悪いイメージを抱く企業が一定数出てきたことが原因の一つとして挙げられます。 

理想と現実のギャップ 

理想と現実のギャップがあるというのも、テックキャンプの悪い評判が流れる原因の一つです。 

テックキャンプでは、「エンジニア転職で年収アップ」などのキャッチーなキャッチコピーによって、受講後の華やかなキャリアを期待して受講する生徒が多くいます。 

しかし実際にエンジニアに転職するには、相当な勉強が必要です。 

転職するためには多くの時間と労力も費やします。 

また、せっかく頑張って転職したのになかなかやりたい開発ができないといったケースもあるのが現状です。 

こういった理想と現実のギャップから、卒業生や途中で挫折した受講生の口コミなどから、テックキャンプに対する悪い評判が流れているというのがあります。 

一部の卒業生による転職保証スクール全体の評価の低下

近年転職保証のプログラミングスクールが増えたことにより、中にはその評判を下げる人材も出てきています。 

例えば以下のような人材です。 

  • 転職保証があるので大して学習せずにエンジニアになれると思っている
  • 未経験なのに最初から高額な給料を要求する
  • スキルを偽ったり納期を守らない

こういった人材によって、転職保証スクール自体も良くないという風に考える人も少なからず出てきているのも現状です。 

テックキャンプは多くの卒業生を排出しており、中には一部のこういった人材が出てくるのはある種仕方がない部分もあると思いますし、そういった人材を見極められなかった企業側にも責任はあると思います。 

しかし、企業にとってはやはりそういった人材を排出したスクールに対して文句を言いたくなる気持ちも分かります。 

こういった悪評につながる人材は一部ですが、そういった人材がいるのも事実です。 

こういった人材によって、転職保証スクール全体の評価が下がってしまっているというのも、テックキャンプの悪評が流れる原因の一つではないかと思います。 

テックキャンプの良い評判

テックキャンプの悪い評判についてご紹介しましたが、その一方でテックキャンプの良い評判も沢山あります。 

ここでは、テックキャンプの良い評判についてご紹介します。 

教材が分かりやすい

テックキャンプは教材が分かりやすいという声が多いです。 

未経験からでもステップに合わせて学ぶことができます。 

テキストと動画を利用することで、どちらかだけでは理解が難しい部分も理解しやすいのが特徴です。 

未経験から多くのエンジニアを排出していることからも、未経験からでも分かりやすい教材というのが分かります。 

モチベーションが保ちやすい

テックキャンプでは、専属ライフコーチによるカウンセリングを受けることができます。 

日々の学習スケジュールや悩みなどを聞いてくれ、それに対するアドバイスをくれます。 

また、教室で受講する場合は、周りの仲間と一緒に学習できるので、モチベーションを維持しやすいです。 

プログラミング学習は、どれだけモチベーション高く学習できるかによって習熟度も変わってきます。 

テックキャンプでは、サポートや専属ライフコーチ、学習仲間の存在によって、モチベーション高く学習できると評判です。 

サポートが心強い

多くの受講生が学習サポートに対しては高評価をしています。 

分からない点に関しては、すぐにやり方やヒントを教えてくれるのはテックキャンプの強みです。 

結論:実際のところテックキャンプはどうなの?

ここまで、テックキャンプの良い評判や悪い評判についてご紹介してきました。 

では実際のところ、テックキャンプは受講する価値があるのか?について解説します。 

希望する企業に転職できるのは一握り

テックキャンプを受講して自分が希望した企業に転職できる人はあくまで一握りです。 

「テックキャンプでは希望の企業に行ける人は少ないからやめた方が良いよ」という意見もあります。 

しかし、その一方で以下のような大手優良企業に転職を成功させた人がいるのも事実です。 

  • DMM.com
  • Newspicks
  • team Labo
  • Money Forward
  • U-NEXT

結局はどれだけ努力するかによって変わります。 

これは、学校などでも同じです。 

同じ大学の出身でも、就職活動で沢山内定をもらう人もいれば、そうでない人もいます。 

テックキャンプでも同じです。 

絶対ではありませんが、本当に努力すれば、希望する企業にエンジニア転職を果たすことは十分可能だと思います。 

「絶対に希望の企業に入る」という強い志を持って努力できる人には、テックキャンプは十分に受講する価値があります。 

本気でエンジニア転職したいならおすすめ

結論から言うと、テックキャンプは様々な評判がありますが、本気でエンジニア転職したいならおすすめです。 

未経験からでも、ITエンジニアに必要なスキルを網羅的に学ぶことができます。 

実際に、エンジニアとして優良企業に転職した人もいます。 

しかし、本気でないなら受講するべきではないです。 

テックキャンプで学べることは、あくまでエンジニアとしての入り口に過ぎません。 

エンジニアとしてやっていくなら、そこから様々な勉強が必要になります。 

そういった現実をしっかりと理解した上で、それでもエンジニアになりたいという方は是非テックキャンプを受講してみることをおすすめします。 

さいごに

テックキャンプを受講して未来を変えたいと考えている人は、是非行動を起こしてみることをおすすめします。 

決して簡単な世界ではないのは事実ですが、努力すればなりたい自分になることも十分に可能です。 

もし迷っているなら一歩踏み出してみることで見える景色も変わってくると思います。 

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