30代未経験からエンジニア転職できるの?と言う疑問に答えていきたいと思います。
30代未経験からエンジニア転職を検討している方や実際に何を行動すれば良いか分からないと言う方には参考になると思います。
筆者の主なプロフィールをご紹介します。
- 26歳で未経験からエンジニアになって実務経験2年半でメガベンチャーへ転職
- 現在はtoC向けのWebアプリ開発に従事
- 言語はPHP,Pythonを使ったサーバーサイドの開発を担当
- 30代未経験からエンジニア転職が厳しい理由
- 30代未経験からエンジニアを目指す場合の学習方法
- 30代未経験からエンジニア転職を成功させる方法や注意点
30代未経験からのエンジニア転職は無理?

最近エンジニア職の人気が高まっており、未経験からエンジニアに転職する人も増えています。
その際によく聞かれるのが、「30代未経験からエンジニアに転職するのは無理ですか?」という質問です。
結論から言うと、30代未経験からエンジニアに転職するのはかなり厳しいのが現状です。
なぜなら、やはり20代に比べると年齢的な優位性が無いことが一番大きな理由です。
しかし、実際に30代未経験からエンジニアに転職した事例はありますし、決して不可能ではありません。
もし30代未経験からエンジニア転職に挑戦する場合、決して楽な道ではないことを理解した上で挑戦することが大切です。
ちなみに筆者も26歳で未経験からエンジニアに転職しました。
その際に周りに言われたのは、「未経験からのエンジニア転職は厳しいからやめた方が良いんじゃない?」というネガティブな意見でした。
でもそこから必死に勉強してエンジニア転職を果たし、2年半後にはメガベンチャーのエンジニアになりました。
何かに挑戦する時は反対意見が出るのは当たり前ですが、本当にそうなりたいという信念を持って努力すれば、個人的には30代未経験からでもエンジニア転職できる可能性は十分にあると思っています。
30代未経験からのエンジニア転職が厳しい理由
まずは30代未経験からのエンジニア転職が厳しいと言われる理由についてご紹介します。
30代は即戦力を求めている
一般的な転職市場で30代は、即戦力を求められていることが多いです。
なぜなら、一般的に社会人になってから10年前後が経過しており、それまでの経験や実績を活かして自社に貢献できる人材が求められているからです。
そのため、市場ニーズ的に30代の未経験を採用する企業は割合的にはかなり少ないと言えるでしょう。
30代未経験エンジニアの採用市場での需要の低さが30代未経験からのエンジニア転職が厳しい理由の一つです。
同じスキルの20代に勝てない
もしあなたが採用担当者だとして同じスキルの20代と30代ならどちらを採りたいと思いますか?
多くの人が長く勤めることが期待できる20代の人を採用したいと思うはずです。
この年齢的な優位性は思いの外大きいものです。
ですので30代未経験からエンジニアを目指す場合は、この年齢的な不利をカバーできるだけの武器を身につける必要があります。
それが無いとどうしても20代の未経験者に比べると30代の未経験者の方がエンジニア転職のハードルは高くなります。
マネジメントがしづらい
マネジメントがしづらいという点も30代未経験からエンジニアを目指す上でネックになるポイントです。
エンジニアは実力主義の企業も多いため、20代でチームリーダーや開発リーダーをやっている人もいます。
その場合、自分より年齢が下の未経験者をチームに入れてマネジメントするというのは、抵抗があり難しいと感じるケースも多いでしょう。
そのため30代未経験からエンジニアを目指す上で重要なのはプライドを捨てて、全力で取り組む姿勢を見せることです。
その気概を見せることができればマネジメントコストが採用時の判断に悪く働くことを少なくすることができるでしょう。
30代未経験からエンジニアを目指す場合の学習方法

30代未経験からエンジニアを目指す場合の学習方法を自身の体験談も含めてご紹介します。
プログラミングスクールに通う
30代未経験からエンジニア転職を目指す場合、一番効率的なのはプログラミングスクールに通うことです。
プログラミングスクールも賛否両論ありますが、個人的にはまずはプログラミングスクールでプログラミングの全体像を学ぶのが良いと思います。
プログラミングスクールも様々ありますが選ぶ際は以下のポイントに注意して選ぶと良いと思います。
- 自走力がつく
- 自分のなりたいエンジニア像に必要なスキルを身につけることができる
- 仕事と両立できるスケジュール
エンジニアに必要なのは自走力です。
エラーに詰まっても自分で課題を解決できる能力が必須です。
そういった自走力をつけて、必要なスキルを身につけることができるスクールで学ぶのがおすすめです。
チーム開発経験を積む
チーム開発経験を積むのも大切です。
最近ではプログラミングスクールでもチーム開発を経験できるスクールもありますし、有志の勉強会でチーム開発を行なっている人もいます。
そういった機会を探して活用してチーム開発の経験を積んでおくと転職活動時には評価が上がる可能性が高いです。
チーム開発に必須のgitやgithubなどの使い方から教えるのは企業側にとっても結構なコストなので、そういった部分を事前に身につけておくと良いでしょう。
差別化したポートフォリオの作成
30代未経験からエンジニア転職する場合、差別化したポートフォリをは必須と言って良いでしょう。
重要なのは「差別化した」ポートフォリオです。
例えばプログラミングスクールでも最終課題でポートフォリオ作成がありますが、その8割程度がスクールで習ったことのみを実装したかなり似たようなポートフォリオです。
しかしこれでは面接官の印象にも残りません。
そのため、自分なりのオリジナルの機能などを盛り込んだポートフォリオを作成することが重要です。
以下のような質問に答えられるポートフォリオを作るのがおすすめです。
- なぜその機能を実装したのか
- その機能で誰のどんな課題を解決できるのか
- その機能の実装で大変だったこと
差別化したポートフォリオがあれば、面接官にも良い印象を与えることができるでしょう。
30代未経験からエンジニア転職を成功させる4つのポイント
30代未経験からエンジニア転職を成功させる4つのポイントについてご紹介します。
- 差別化ポイントを作る
- 経験を活かせる分野で勝負する
- 中小企業が狙い目
- 転職エージェントを活用する
差別化ポイントを作る
30代未経験からエンジニア転職を成功させるポイントは「差別化」です。
要は、「この人は他の未経験とは違う」と採用担当者に思わせることが重要です。
それができないと20代の転職希望者に勝つことは難しいです。
以下のようなポイントで自分にしかない強みやアピールポイントを作りましょう。
- 差別化したポートフォリオ
- 圧倒的な学習時間
- これまでの経験を生かした特定分野の業務知識
周りと違うポテンシャルを感じさせることができると、30代未経験からでもエンジニア転職の成功確率はグッと上がります。
経験を活かせる分野で勝負する
30代未経験からエンジニア転職を目指す場合、これまでの経験や知識を活かせる分野で勝負するのも成功確率を高めるポイントです。
30代未経験からエンジニアを目指す人の多くが、それまでに社会人として多くの経験をしてきていると思います。
そういった経験はIT業界でも活かせることが多いです。
例えば、金融業界のシステムを開発する場合は、金融業界に関する知識を求めれるケースは多く、そういった知識があるエンジニアは重宝されます。
このように自分のこれまでの経験から得た知識や強みを活かせる分野で勝負するのが、30代未経験からのエンジニア転職を成功させるポイントです。
中小企業が狙い目
30代未経験からエンジニア転職を目指す場合、大企業よりも中小企業の方が狙い目です。
IT業界の中小企業はかなり人手不足です。
猫の手も借りたいという企業も少なくありません。
そういった企業であれば30代未経験のエンジニアを採用している企業も少なくありません。
30代未経験からエンジニア転職を目指すなら、人手を求めている中小企業を狙うのが良いと思います。
SESなどによくあるのが、エンジニア職として入社したが仕事内容は雑務ばかりというケースも良くあります。
本当に自分のキャリアにとってプラスになる経験を積めるのかについては事前にしっかりとリサーチしましょう。
転職エージェントを活用する
30代未経験からエンジニア転職を目指すなら、転職エージェントを活用するのも転職成功のためのポイントです。
転職エージェントは転職のプロであり、多くの未経験エンジニアの転職をサポートしています。
その中には30代未経験からのエンジニア転職のサポートを実現された方もいるでしょう。
そういったエージェントや担当者を見つけてサポートを受けることで、転職成功確率を上げることができるでしょう。
転職エージェントも色々なエージェントがあります。
親身に話を聞いて戦略を立ててサポートしてくれるエージェントもあれば、とにかくブラックな企業でも良いから転職させようとするエージェントもあります。
まずは色々なエージェントに登録して話を聞き、信頼できそうな転職エージェントにサポートしてもらうのが良いでしょう。
30代未経験からエンジニア転職する上での注意点
30代未経験からエンジニア転職する上での注意点をご紹介します。
年収ダウンを受け入れる
30代未経験からエンジニア転職をする場合、その多くの人は年収が下がるでしょう。
未経験エンジニアの年収相場は大体300万円前後です。
年収ダウンを受け入れることができず、最初から高めの年収設定で転職活動をしてもなかなか難しいと思います。
ですので、30代未経験からエンジニア転職を目指す場合は、年収ダウンを受け入れて挑戦することが大事です。
ただ、エンジニアは技術職で技術が給与に反映されやすい職種でもあります。
そのため転職時は年収ダウンを受け入れるが、その後2〜3年でその分を取り戻すこともできる可能性もあるので、そういった意気込みで臨むと良いでしょう。
転職活動は相当の行動量が必要
30代未経験からエンジニア転職をする場合は、相当の行動量が必要です。
企業応募も何十社と応募する必要があります。
更に面接対策のための準備や実際の面接などかなり時間を必要とします。
仕事をしながらの転職活動は非常に大変ですし、転職活動中の1〜3ヶ月程度は仕事以外はほぼ全ての時間を転職活動に充てるくらいのスケジュール感になると思います。
30代未経験から転職活動をする場合は、それなりの覚悟を持って挑むことが大切です。
転職後も人一倍の努力が必要
転職はゴールではありません。
もし30代未経験から希望の開発会社にエンジニア転職できたとしても、そこから更なる努力が必須です。
エンジニアに求められる知識は膨大です。
そのため、20代や新卒のエンジニアに比べるとスタートが遅い分、転職後も人一倍の努力が必要です。
転職を成功させても気を緩めずに学習し続けることで、30代未経験からでもエンジニアとしてのキャリアを作っていくことができるでしょう。
まとめ
30代未経験からのエンジニア転職についての実情と転職成功のためのポイントについて解説させて頂きました。
30代未経験からのエンジニア転職は決して簡単では無いですが、不可能ではありません。
厳しい現状を理解した上で挑戦する人のエンジニア転職が上手くいくことを願っています。
